あなたは先生。あたしは生徒。

ここって…



保健室?



そっか、あたし、倒れたのか…



ベッドから体を起こそうとした瞬間。



「柏木が倒れたって聞いたんですけど!!」



大和…



「中村先生。そんなに慌てないで!!今は寝てるわよ。多分睡眠不足ね。後ご飯もちゃんと食べてないんじゃないかしら…」

「はぁ…」

「柏木さんのお家に連絡したんですけど誰もでなくて…。私これから野球部の生徒の付き添いで病院に行かなきゃならないのよ。だから中村先生が送って行ってくださいね?」

「はい。ありがとうございました。」



保健の先生が出ていった。



ここにはあたしと大和だけ…



大和の足音が近づく。



あたしはとっさに目を瞑ってしまった。



「はぁ…。俺のせいだよな…。ごめんな、花…。」



花?



まだ花って呼んでくれるの?



大和…