あなたは先生。あたしは生徒。

【花】



もうすぐ大和と別れて1ヶ月がたつ。



あたしは心にポッカリと穴が開いたまま、その日その日をただ何となくやり過ごす。



眠れない…



ご飯もろくに食べてない…



大和は今どんな気持ち?



あたしは苦しいよ…



「花?顔色悪いぞ?」

「えっ?そんな事ないよ!!」

「無理すんなよ…。無理して笑うな。」



この1ヶ月、健太と夏希があたしを支えてくれていた。



『中先はそんなやつじゃない!!絶対何か理由があったんだ…』



大和と別れた時に、健太が言ってくれた言葉を信じていいのかな?



ただ嫌いになっただけじゃないよね?



遊びじゃないよね?



「花、ちょっと、本当に大丈夫?」

「えっ?平気だよ…」

「花!!」



夏希があたしを呼ぶ声と同時にあたしの意識が飛んでいった。