あなたは先生。あたしは生徒。

【大和】



花と別れてから1週間がたった。



「大和、キスして…」



俺は裸のままベッドに横になってる歩夢にキスをする。



愛のないキス。



「大和、昔みたいにしようよ…」

「無理。やっぱりお前とはできねぇ…」

「どうして?あの花って子?」

「あぁ…」

「昔付き合ってた時は他の女としてたじゃない!」

「俺は…。」

「大和は昔から私の事は見てくれないんだね!!あたし、いっぱい傷ついたんだよ?でも大和が好きだった。別れてからもズット好きだった。」

「悪い…」



俺は歩夢を1人部屋に残し、マンションから出て春輝の店に向かった。



「大和!!どうした?」

「何が?」

「涙…」

「は?」



俺は自分の頬を触ってみた。



俺…。



無意識に泣いてた?



「何があったか言ってみろ…」

「春輝…。」



俺は春輝に全てを話した。