あなたは先生。あたしは生徒。

ヤバッ!!



「草野先生!!俺、急用を思い出しました!!帰ります!!」

「まだいいじゃないですか!!もう1杯飲んでからにしなさい。」



これだから草野先生と飲みたくねぇんだよ…。



「いただきます。」



俺は目の前にあった酒を一気飲みして席を立つ。


「先生、今度は俺が奢りますから今日のところは失礼します!!」

「うん、いいよいいよ。私はまだ遊んで帰るから。気を付けて帰ってくださいね?」

「はい。すいません。」



俺は草野先生に深く頭を下げてキャバクラを出た。



時計を見ると時刻は23:40。



後20分で俺の誕生日だ。



俺は花の家に走りながら向かう。



途中、花に電話をかけた。



出ない…



どうすっかな…。



電話を切ろうとした時…。


「んにゃい。」

「花!?」

「う~ん。」

「寝てたのか?」

「寝てな~い…」

「寝てたんだな…。起こして悪いな。」



電話の花は少し寝ぼけているみたいだった。