あなたは先生。あたしは生徒。

【花】



大和は草野先生と飲みに行った…。



あたしは一応ケーキを焼いてみた。



プレゼントも明日あげるんだもん…。



もう怒るのは辞めた。



社会人の付き合いは大事だしね。



あたし意志弱い…。



今日の夜大和に謝ろう…。



暇過ぎるあたしは久しぶりに春さんの店に顔を出す事にした。



「いらっしゃい花チャン!!」

「春さん!!修学旅行のお土産!ついでにご飯食べさせて~。」

「久しぶりだな!!お土産ありがと~。何食べる?」

「ナポリタン!!」



あたしは久しぶりに春さんの作ったご飯を食べながら話をした。



「はははっ!!自分の誕生日忘れるなんて大和らしいなっ!!」

「もう最悪!!」

「あいつも悪気があって忘れてるんじゃないんだろうから許してやって?」

「うん。実は明日お祝いしようと思ってケーキ焼いたんだ~。」

「あの花ちゃんがねぇ…。ここにきた時は何もできなかったのに、ケーキなんて作れるようになったんだ…」

「春さんのおかげだよ!!」

「いつか俺にも食わせてくれる?」

「うん!!」



ご飯を食べたあたしは春さんの店を後にした。