あなたは先生。あたしは生徒。

そして…。



時計が20時を回った頃、お店のドアが開いた。



「いらっしゃい。」

「春輝~、ビール。」



その人は入って来るなり春さんを『春輝』と呼び、カウンターに座る前に注文をした。



友達?



「何だ大和か…。座れよ。」

「おぅ!!」



『大和』と呼ばれたその人が、あたしの隣に座り上着を脱いだ…。



な、何この人…。



超~~格好いい!!



あたしは隣に座ったその人をチラ見。



整った顔、少し長い髪、吸い込まれそうな切れ長の目。



唇は程良く薄くて綺麗なピンク。



おまけに背が高くて痩せてもいなければ太ってもいない。



「何?」

「んはっ!?」



やばっ!!



あたし今見とれてた…。



パッとめをそらし平然とした声で…。



「いや、なんでもないです…。」



と呟いた。



「大和、はい。ビール~。俺の友達イジメんなよ?」

「サンキュ。何この子お前の友達?」

「そ、花ちゃん。」

「へぇ、お前花って言うのか。俺、大和!!春輝の友達!!」



隣の大和と言う男は、なつっこい笑顔であたしに挨拶をした。