「影無君」
「寺崎か」
「死んでない?」
「死ぬもんか」
「はは、俺はちっぽけだから死んでも変わらないだろ?」
「俺の中では大きい」
「そっか」
「影無君」
「うん?」
「キタタローを発見した」
「…」
「テレビ局に売ったら金になった」
「相変わらずだな」
「一人では使えない」
「黄色崎がいるだろ」
「二人でも使えない」
「そうか」
「三人で何か食べに行こう」「そうだな」



真相は結局分からなかった。
また、罪の意識に苛まれる時がくるかもしれない。
だけどもとりあえずは、

今を生きよう。
【おわり】