「・・・・・・・・・・・もういや。死にたい」


「・・・」





そう言ったきり黙り込んだ


女の子は小柄で可愛らしい子だった





「はい。ジュース」


「ありがとうございます・・・」





気付いたら俺は女の子と一緒に公園にいた


どうしてもほっとけなかった


彼女が泣き止むまで黙って隣に座っていた





「大丈夫?」


「はい。なんかすいません」


「そんなん気にしんとき!俺が勝手にした事やでな」


「ありがとうございます」





今にも壊れそうな目をしながらも


ニコっと笑う彼女は痛々しくて見てられなかった





「死にたいとか・・・そんな事ゆうたらあかんよ」





俺は両親どっちも亡くしてるから


残された人の苦しみしっとる


やから自分から死ぬなんてあかんと思ってる





「すいません、ウチもそんな事思ってませんよ。さっきはいっぱいいっぱいで・・・」


「俺こそ余計な事ゆうてごめん」


「そんな事ないですよっ!」