…彼女。
碧には私と同じ高校の彼女がいる。


彼女は私と碧がいとこ同士だってことは知らない。


碧曰く、“遊び”らしいけど明らかに違う。


ちゃんと彼女のことを愛してる。


私はそんな碧に愛されている彼女に嫉妬してる?


わからないけど、私には“愛される”という経験がないから。

“マキ?俺そろそろ落ちるけどマキはどうする?”


“え、オールしようよ?”


“マキそう言って毎回寝落ちするじゃんw”


“今日はしないからお願い”


私は桔梗にしか我が儘を言ったことがない。


“わかったよ”


“ありがと”


「きい~!俺寝るからー」


部屋のドア越しに、碧が叫んだ。


毎回毎回大きな声。


「わかったわよー」


このとき私の頭の中では誕生日のお茶会のことでいっぱいだった。