桜が散っている。 それは優の頭へと舞い降りた。 花びらをとり、見つめる優。 「新しく…頑張んなきゃね。 あたしも、大樹も…いや、月島も」 隣にいる玲奈が静かに微笑んでいた。 「じゃあもうひとつ、やる事が あるんじゃない?」 桜の花びらをとる玲奈。 そして、それを優へと渡した。 「すきなんでしょ?渡瀬くん」 「…うん」 再び歩き出す二人。 ーもう迷わない、あたしが 好きなのは… 紛れもない、渡瀬だから。