ーーーーーー 「あたし、もう好きな人が出来たんだ」 さらに続けた。 「その人ね、チャラくて…生意気で 酷い奴なんだけど、芯が強くて、 優しくて…優にとっては世界一カッコいいんだ」 大樹は何を思い、 聴いているのだろう。 そんな事を思いながら話していた。 「あんな場で、素直に 言えなかったんだけど…」 声が小さくなった。 そしてまた、強くなった。 「大樹のこと大好きだったよ」