4月16日。
あたし自身に決着をつける時が
ついに来た。
朝から震えがとまらない。
それでも、伝えなきゃ。言わなきゃ。

「…もしもし?」
一回で本人が出た。
「渡邊 優です」
「ああ、クラス会のこと?
4日で固定っぽいけど…」
「違うよ」

さえぎるように優は言った。
もう後戻りは出来ないんだ…

「ーあたし、言いたい事があって。大樹に」

3秒ほどたっても返事は来ない。
この受話器の向こうで、
呆然としているのだろう。
しばらくして、やっと声が届いた。