校門から中に入ると、何とか大丈夫だったみたいで
クラス表を見ている人が沢山いた。
優は1組、玲奈は6組だった。
「クラス離れちゃったね…校舎も違うじゃん!」
「最悪だね…。まあ入学式が終わったらメールして。じゃあ行ってくる」
玲奈は走って行ってしまった。
優も1組へと足を運んだ。
1組は4回の端の教室で、窓からはすぐ桜が見えた。
優は4の川の一番うしろで、隣はまだ来ていなかった。
「これからよろしく。1組担任の、熊坂だ」
担任の先生が入ってきた。
体育の教師らしく、坊主の元気そうな先生。
クラスにはやさしい人が多かったので、
すぐに友達が作れた。
名前は綾川優衣。
天然パーマでゆる巻き風の髪に、
染めた茶色。可愛らしい子だった。


