「あ、大樹だけど」

ードクン。
ドクドクドクドク…

心臓の音が速くなるのが分かる。

「用件は?」
何とか冷静そうに振舞うものの、
手は震えてしまっていた。

「クラス会の件、笹島がこれないから4日だって」
「分かった。じゃーね」

声を聞くだけでも、苦しい。
すぐ涙が出てきそうになった。

電話は終わった。
優花が傍に来て言った。

「考えてみたら?」