大樹は暖かそうなジャンパーを出した。

優はくすりと笑う。
「ーもう、セリフぐちゃぐちゃだよ。それに顔。赤い」
「えッ」
更に赤面になる大樹。

それを見た優は、やさしく手を握った。

「ありがと。…大好きだよ」
かすれるぐらいの声。
それでも、大樹にはちゃんと聞こえていた。
「…俺も」