視線から始まる秘密の恋

そして、何事もなかった風を装いながら、いそいそと図書館へ向かった。


そこで、何か面白そうな本はないかと思いながら、本棚を見て回ったけど…。


気が付くと、ゆうやと目が合った瞬間の事を思い出していた。


その度に、それを振り払おうと本棚へ目をやったけど…。


結局、ゆうやと目が合った瞬間の事ばかり思い出して、面白そうな本を探す作業には集中する事が出来なかった。


だから、結局は面白そうな本を一冊も見付ける事が出来ないまま、お昼休みは終わった。