目的地は会社

車から降り、会社に入ろうとしたら

警備員に止められた
「お嬢さん、バイトならここからじゃなく、裏口からだ」

新人かしら、会社役員位覚えなさい

「間違ってはいませんよ?確認はきちんとしたかしら?」

警備員は怒っているな
「なっ、注意しただろうが不良高の制服を着ているからだ」

注意の理由がわかったわ

「理桜ちゃん、今日は制服かい」
警備員の古株 榎さんが声をかけてきたから

「はい、一応仕事ですからね?
しっかりやりますよ!!」
新人は驚いているようね
「あの、榎さん?
その不良高の女子は?」

「お前なぁ、新人でも会社役員位覚えろ」

榎さんが呆れている
「この人はな、社長だよ」
新人は驚いていたが
「すいませんでした」と腰を90度に曲げ謝罪後に

「しかし、社長と言えども服装はしっかりしてください」と注意した新人警備員
これは、イケると思った

「榎さん、彼は?」
私の質問に榎さんは

「彼は、古賀大河君だ。
大学院まで卒業して何故か警備員になった不思議君だ

頑固だが、柔軟な思考があると思う」

榎さんがそう言ったから

「彼をうちの学校に欲しい」と榎さんに伝えたが

ルウに引っ張られて仕事場についた

「古賀大河、期待大ね」

一人呟き仕事をした



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