「でも、秘密が多い程人間気にな
るからね」

鮎沢真に話ているように見えるが
私に対して言っている

「慧…あのな」

しどろもどろな鮎沢真に

「慧君、その女はいろんな男に、
繋がってるんだ

前は、やくざとかもだし
昨日は理事長室から出て来たんだ
よ、最低人間庇うの!?」

…何も知らないくせに

「伸のは主観入り過ぎ
理事長室には、2人いなかった?

理桜ちゃんともう一人」

永井伸は考えていたが答えない

「もう一人の方が用事あった可能
性は考えないの?」

唇を噛み俯いた

「理桜ちゃん、行こうか」
私と慧さんは学校に向かった

少しして鮎沢真達が歩き出した気
配を感じたが無視しるのが一番良い