今日は永森さんがいない。

いつもと違う始まり。

永森さんが来るまでと、なんら変わりはないんだけど・・・

なんか寂しくて、気合い?が入らない。

さくらさんが気にして話しかけてくれる。

「絢乃、元気出して!今日だけなんだから、がんばろう!!」

なんて言ってくれる。持つべきものは友達だね!

お昼になり、さくらさんとランチに出かけた。

さくらさんが気を使ってくれて、うなぎを食べに行った。

「今日はおごってあげるから、元気出すんだよ!」

「すいません・・・」

2人でおいしく頂き、そろそろ席を立とうとしていると

サイレントバイブにしてある電話が鳴った。

ディスプレイを見ると永森さん!

慌てて電話をとった。

「はい、どうしたんですか?」

「俺だけど、絢乃?」

「?・・・どうしたんですか?」

「声が聞きたかった。」

「えっ?」

「すきだよ!」

「・・・・・・・」

「じゃ!」

「あ、待って!私もです。」

「ありがと!」

「じゃあ、切るよ。」

「はい、役員会がんばってください。」

「ありがとう」

「・・・・・・・・・」

お互いが切れない。

「じゃあ切るよ。」

「はい。」

電話が切れた。