ある日突然...





じいさまと父さんが定位置に着き、

「おはよう、今日はご苦労様、・・・」

とじいさまが声を発し、役員会は始まった。

資料通りに議事は進行し、1/3が過ぎたところでお昼になった。

お昼は部屋で弁当を食べる。

弁当といっても、赤坂の料亭から取り寄せたもの。

二人分だからなのか、テーブルの上が料理で埋まっている。

「こんなに食いきれねぇ!」

兄貴は騒いでいるが、たぶん全部食べきるはず。いつもこうなんだよな・・・

おとなしく食べればいいのに。

兄貴はほっといて、食べ始めることにした。

「いただきます。」

箸を持つと、兄貴が慌てて座った。

「俺も食べる!」

大人げない人だ・・・

二人で、黙々と食べ始めた。







20分後、やはりきれいに平らげられていた。