冷たくあしらって出て行った俺をどんな顔で見ていたなんて、想像は安易に出来る。 それでも、もしかしたらアイツの事だから、笑っていたのかも知れない。 ……ホント、馬鹿な女。 「あー!瞑!!久しぶり。こんな所で何してんの?」 図々しく腕に纏わり付いてきたこの女。 「……誰?」 まったく身に覚えがない。 あぁ、あれか? 一度寝た女か? 「えー、ひどーい!冗談でしょ!?ねぇ、次いつ遊べんの?」 「……知らない」 まず名を名乗れ。 冗談はテメェの面だけにしとけよ。 キモッ。