医務室につくなり、女をベッドに放り投げた。 …あっやべ。 いつもの零緒の癖で…。 女は、突然の衝撃で呆然としていた。 まぁいいか、放っておこう。 棚から救急箱を取り出し、ベッドの前に丸椅子を引っ張りそこに座る。 「………腕」 「え、あっはい。」 出された腕は、白く簡単に折れるんじゃないかと思うくらい細かった。 「…ありがとう、神楽くん」 「別に」 「…慣れてるんだね」 「……妹、いるから」 「よく怪我しちゃうの?」 「あぁ、」 「優しいお兄さんね?」