「……たぶん」


そう、サラが答えた。


「そうか」


そうか。

そうか。


「ルカ…私……」


俺は、サラが言い終わらないうちにサラを力いっぱい抱きしめた。


俺の胸元で苦しそうにもがくサラ。


しかし、俺は腕の力を緩めなかった。


もう、離さない。

二度と、おまえと離れるのはゴメンだ。

俺の身がもたない。


それでも、いつかは離れなければならない時がくる。


俺らは悪魔と人間だ。


おまえが、魔界と人間界、どちらの生活を望むか。


返事を聞かなければならない時がくる。


だがそれまで、共に時間を過ごしていてもよいだろう?

シキ、これぐらいの我儘、許してくれるよな?


あと、2年。

サラが高校を卒業するまで、あと数年。


サラと生きることを、許せ。




―ルカ目線END―


この続きは、最後のサラ目線で!!

それまで、しばらくおあずけ(笑)