温かくて。
抱きしめられる力はとても強いのに、私を包むルカの腕はとても優しくて。
決して、魔界では見せない顔。
だから余計にドキドキして、愛しさがこみ上げてきた。
「ルカ」
ルカから体を離し、間近にあるルカの顔を見上げた。
「ルカ、聞いて」
「なんだ?」
「私も同じだよ?」
「………」
「私も、ルカの覚悟と同じように、ルカの為に魔界で暮らす覚悟がある」
「――サラ」
「フランさんや、ヘイリ。
それにシキやおまえと一緒に、魔界を守っていきたい」
きっと、チヅルさんもそれを望んでいると思うから。
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