なんかすっきりしたのにすっきりしないな…。
それはきっと、羅威くんとあの先輩がキスをしたから。
私からキスしたけど、それでもモヤモヤしてしまうのはどうして?
「どうして?」
「何が?」
「どうして、あの先輩とキスしたんですか?」
どうしてキスしたの?
どうして私のところに来てくれなかったの?
頭の中で何度も繰り返す。
「いきなりだったんだよ…。いきなりキスされて」
キスは許したとしても!
「どうして私のところに来てくれなかったんですか!?私のこと愛してるなら、来てくれるはずじゃないですか!」
わがまま…。
今の私にはピッタリの言葉。
「それは、あまりにもお前が可愛かったから。今すぐ抱きしめてキスしてめちゃくちゃにしちゃいそうだったから」
私は目を見開いて羅威くんの顔を見た。
「お前見るたびに、いつも考えてる。でもそれはまだ早いから好きだからしたくなるわけだけど、俺はお前のこと大事にしたい」
「はい…」
「うん、そうゆうのは卒業したらな?俺まだ責任もてないし」
そう言った羅威くんの顔は苦笑いだった。
「俺、我慢できるかな…」
ボソッと言った羅威くんの声はチャイムと一緒に消えていった。
勿論私は聞いていなかった。
そうゆうことは卒業してから…だよね♪
END

