その日の昼休み


少し肌寒くなった屋上でいつものように4人で弁当を囲む。


加奈子はいつの間に結んだのかポニーテールになっていた。


黄色いドット柄の丸いぼんぼりが可愛くゆれて、加奈子によく似合っている。


加奈子が笑う度にゆれるポニーテールとぼんぼり。


そんな加奈子に思わず鼻の下が伸びそうになる。


あ~…やばいやばい


気を反らすように何気なく愛子ちゃんをみると、


愛子ちゃんのポニーテールにも色違いの赤いぼんぼりが付いていた。


「あれ?今日なんか2人、姉妹みたいじゃない?」


かわいい姉妹。


女の子のこういうお揃いって、俺めっちゃ好き♪


俺の言葉に春馬もいつもの愛想ない表情で、愛子ちゃんと加奈子を見た。


加奈子は卵焼きを頬張りながら笑顔で言う。


「可愛いでしょ?今日、愛子が誕生日だからプレゼントしたんだ~」


「え?愛子ちゃん今日誕生日なんだ?!」


いきなりの愛子ちゃんの誕生日にちょっと驚く俺。


そんなん俺、春馬から一言も聞いてね~


聞いてたらデザートぐらい買ってきたのに。