《致死ノベル》



不愉快な気持ちで、作品トップに戻るボタンを押した。

解説に、なにか引っかかりを感じたような気がしたけれど、それが何なのかわからぬまま、表紙から作者リンクを開いた。

こんな独りよがり作品を書くひとって、どんなひとなんだろう。他にどんな作品を書いているんだろう、という好奇心もあって。

作者プロフィールに飛んでみたけど、『致死ノベル』の作品リンクがひとつあるだけで、他は何もない。

背景はデフォルトのピンクなのに、寒々とした印象を与えるプロフィールだった。


私は薄気味悪くなって、口直しに他の作品を読もうとした。眠気はほどほどにあったけど、この時間にしては冴えてしまっていた。

そして気付く。

解説で、『眠くなったと思います』と書かれていたことを。