《致死ノベル》



作品はそこで終わっていた。

感想欄は設けられておらず、完読したひとが書き込むことの出来るレビューも、まっさらな状態。

果たして読み終えた読者がいるのかどうか。

私もレビューを書く気にはなれないし、みんなそんな感じだったのだろう。

最後まで読んだひとがいるかも怪しい。途中脱落は多いだろう。

気付きましたか、なんて。
気付くわけない。

文字の羅列をただ見せられ、それが『漢字だけをひろうと死になる』なんて。

ヒントも何もない状態だし、アンフェアだと思った。そもそも謎解きをする作品とさえわからないままだったし。

文字の羅列じゃなくて、きちんとした文章で、更に小説になってたらすごいとも言えるけれど。


あかなかあ

なんて適当に並べて「どちらから読んでも『あかなかあ』になってます」と言われたみたい。ちゃんと意味の繋がる回文にしろって言いたくなる、そんな感じ。

特に、最終頁のは何だろう。
全く意味がわからない。