主人公の女の子が、「なにか面白そうな作品はないか」とサイト内を見ていると、『致死ノベル』という作品を見つけた。
この作品と同じタイトル。
暇潰しにと読み始めた過程が私とダブり、不思議な感覚にとらわれる。
しかし作中で『致死ノベル』の内容に触れたところから、突然文章がおかしくなった。
「……なんだこれ?」
私は思わず呟いていた。
面白いとか面白くないとか、怖いとか怖くないとか、そういうレベルの話じゃない。
文章の意味が読みとれないとかではなくて、言葉がぐちゃぐちゃに乱れていた。
それまで程々に開いていた改行もなくなり、文章は文字通り、字の塊と化していた。



