あぁもう、最悪。 「…………」 黙ったままの聖斗に。 「……なんて、ね ごめん特に意味はないの」 今さらごまかそうと笑う私。 「……華(ハナ)、とりあえず車乗れって」 ため息つかれたって仕方ないね。 結局、海から逃げ出したことも こうして聖斗を困らせているのも 私の自分勝手に2人を巻き込んで振り回しただけ。悪いのは確実に私だ。