If〜桜龍の彼等〜【完】

「え?」


ルナのお兄さん…?

え…1人っ子じゃなかったのか…?


「私が小学生の頃に家を出たっきり会ってなかったの…」


「そうだったのか」


「うん…」


まさかお兄さんだとは思いもしなかった


1人でモヤモヤしてた自分が情けない


「よかったな。会えて」


ルナもあんなにも喜んでいたしな


お兄さんだとわかれば、何だか俺も嬉しい気持ちになるよ


ルナは1人ぼっちなんかじゃない


ちゃんと家族がいたんだ−−


本当に本当に嬉しいんだと思うよ