If〜桜龍の彼等〜【完】

すると男性から耳を疑う言葉が飛び出した−−


「大阪で一緒に暮らさないか?」


一瞬言葉の意味を理解出来なかった


「え……」


「俺もルナと一緒にいたい。

だけど仕事がある以上こっちには住めない。

だから…

ルナが大阪に来てくれないか?

離れてた時間を埋めたいんだ。

ルナにしてやれなかった事をたくさんしてやりたい。

話せなかった事、いっぱい話したい。

父さんと母さんの話…

ルナとしたいんだ…」


俺の知らないルナの両親をこの人は知ってる


いや、知ってるってもんじゃない


深く関わってるんだ−−