If〜桜龍の彼等〜【完】

「ルナ、そろそろベッドに戻らないと…

傷口が悪化するぞ」


男性の優しい声に頷き、素直にベッドへと戻るルナ


そしてベッドに座るとすぐにまたギュッと抱きしめた


その男性が誰だかわからない俺はこの場にいるのが息苦しい


ルナと男性は2人だけの世界で


若宮さんはそんな2人を優しい眼差して見つめている


この空間で俺だけが邪魔者のような気がするんだ…−−


こんな事思うなんて


俺はほんと…女々しいな……


ルナの事になると途端に余裕がなくなるんだ……