If〜桜龍の彼等〜【完】

ベッドの上から窓の外を眺めているとコンコンと音がした−−


「はーい」


ゆっくり開いたドアから現れたのはタクトだった


「あっタクトっ!」


自然と頬が緩む−−


「大丈夫か?」


「うん、もう大丈夫。

心配かけてごめんね」


「いや…

守れなくて…ごめん……」


そんな悲しそうな顔しないで…


「謝らないでよ。

それより、会いたかった…。

ずっと待ってたんだよ」


「ごめん」


「ふふっ。まぁ会えたからいいや」


目の前にタクトがいる


それだけで凄く嬉しいもん