If〜桜龍の彼等〜【完】

「んん…」


ゆっくり目を開くと真っ白の世界にいた


「櫻井さん、わかりますか?!」


「ここ…」


「病院ですよ。

すぐ先生を呼んできますね」


そう言って女の人がどこかへ行くのをぼんやりと眺めていた


「気がつきましたか?」


さっきの女の人と白衣の男性が戻ってきた


モニターや私の目を見たりした後


「うん、もう大丈夫だね」


と笑顔で言った−−


「ありがとうございました」


「若いから回復も早いよ」


「はい」


目が覚めてから2日、私は一般病棟に移る事になった−−