If〜桜龍の彼等〜【完】

「本当にすみませんでしたっ。

謝って許される事じゃないけど…

それでもここにいたいんです。

居させて下さいっ!

お願いしますっ!!」


ウィン−−−


ちょうどその時、手術着を着た男の人が出てきた−−


「先生、ルナは?」


若宮さんの問い掛けに先生が笑顔を見せる


「一命は取り留めました。

もう大丈夫ですよ。

2・3日ICUで経過を見ますが、すぐに一般病棟に移れるでしょう」


「ありがとうございますっ」


よかった…


本当によかった……−−


俺は黙ったまま頭を下げつづけた−−−