If〜桜龍の彼等〜【完】

タクシーを拾い、大きな総合病院に向かう


若宮さんならきっとここに運ぶだろう−−


病院に着き、受付で救急の場所を聞き急いで向かう


すると手術室の前で若宮さんの姿を見付けた−−−


「……若宮さん………」


「………。」


控えめに声をかけて見たが返事がない−−


「あの…」


「何しに来た?

ここはお前の来る所じゃねぇ。

さっさと帰れ」


若宮さんの視線は手術中の赤いランプを見つめたまま


「すみませんでした…。

ですが…ここに居させて下さい。

お願いしますっ!」