If〜桜龍の彼等〜【完】

すぐに若宮さんが血相を変えて走ってきた−−


俺の顔なんて一切見ずに


ルナを抱き抱えるとそのまま来た道を戻って行った



あっという間にいなくなり



俺と佐和だけが取り残された−−


「あ…


あ……


あの女が…



あの女が悪いのよっ……



彼を奪うから…



だから………」


地面にひざまづき震えていた…


今になって怖くなってきたのか−−