If〜桜龍の彼等〜【完】

近藤くんは私の言葉には何も答えず視線をタクトに移した−−


「俺がBlackStarの総長だってわかってるんでしょ?

なのに何で一緒になって俺なんか探してるんですか?

殴りに来たんですか?」


「あぁ、お前の事殴りてぇよ。

それくらいムカつくし腹が立つ。

だけどお前を探したのは、ルナを1人にさせるわけにはいかねぇからだ。

ルナがお前を探すって言うなら、俺も一緒に探すしかねぇだろ」


「なら…

さっさと櫻井先輩を連れて帰って下さい」


近藤くんの目はとても冷たい目だった−−


「近藤くんも一緒に帰ろう?」


「俺はここにいます。

だから、先輩達は早く帰って下さい。

1人になりたいんです」


その目は凄く寂しそうに見えた…−−