If〜桜龍の彼等〜【完】

「タクトっ!!」


勢いよくタクトを突き放す−−


「ルナ?」


タクトはそんな私の行動を不思議そうに見ていた


「いない!」


「え?」


「近藤くんがいないっ!」


そう、気が付けば同じ部屋にいたはずの近藤くんの姿がどこにもない−−


「探さなきゃ」


「は?」


「近藤くん、探さなきゃ」


私は立ち上がり教室を出ようとする−−