If〜桜龍の彼等〜【完】

「タクト…そろそろ…離して…」


ギュッと強く抱きしめたままのタクト


近くには近藤くんもいるから恥ずかしいよ…


するとゆっくり私を離し、ジッと目を見つめるタクト


「どう…したの…?」


こんな至近距離で見つめられたら心臓が飛び出しそうな程ドキドキしちゃうよ…−−


「ルナが今目の前にいるのが信じられねぇんだ…。

本当に…

本当に大丈夫なんだよな…?

俺…今度はちゃんと守れたんだよな…?」


「うん。

タクトはちゃんと守ってくれたよ。

ありがとう」


「よかった」


そう言って再びギュッと抱きしめてきた−−


存在を確かめるように強く強く…−−