タクトSide


Ａ高校に着いた時には既に夜の８時を過ぎていた−−


目の前にある校舎は明かり１つ付いていない


本当にここに人がいるのかと疑いたくなるくらい真っ暗でひっそりとしている−−


ピンポンパンポーン


｢柊タクトくん、ようこそＡ高校へ。

ちゃんと１人で来たみたいだね。

それじゃあ今からゲームを始めよう｣


ゲーム…？


｢ゲーム内容はかくれんぼ。

鬼はキミで、隠れているのはキミの大切な人。

制限時間は15分。

15分を過ぎれば…

５分毎にキミの大切な人に傷を１つ付けていく。

時間内に見付ける事が出来れば、キミの大切な人には一切手を出さない。

その変わり…

キミは無事ではいられないかもしれないね。

さぁ、キミは大切な人のために探し出す事が出来るかな？｣