If〜桜龍の彼等〜【完】

「俺の女?よくそんな事が言えるよな。

俺はな、ルナが幸せなら、例え俺の手で幸せに出来なくてもいいってずっと思ってた。

ルナとタクトがお互い想い合ってて、それで幸せならずっと自分の気持ちは言わないでいようと思ってた。

俺にとって何よりも大切なのはルナの笑顔と幸せなんだ。

だけど…

今のタクトじゃルナを幸せになんてしてやれない。

ルナの悲しみも、想いも、何もわかってない。

今ルナが何を望んでいるのか。

今ルナが何を想っているのか。

俺ならルナの事を1番に考えてやれる。

ルナよりも大切なものなんて俺にはないんだ。

不安な時はギュッと抱きしめてやる。

悲しい時は涙を拭いてやる。

嬉しい時は一緒に笑って、ルナの笑顔を1番近くで見続けたい」