If〜桜龍の彼等〜【完】

「ルナっ!」

「今のお前じゃ、ルナを幸せに出来ねぇよ」

背後から近付いてくる足音

そして後ろからギュッと抱きしめられた

顔を見なくてもスイだってわかるよ

「スイ…どうしたの?」

私はスイから離れ向き合う形になる

「もうここには来ないつもりなのか?

なぁ、ルナ…

俺じゃダメか?

お前の隣にいたいんだ」

「スイ…」

「俺、女なんて信じらんねぇって思うけど、ルナの事だけは信じてるんだ。

ルナの事、好きなんだ。

一緒にいたいんだよ」

スイの言葉にいち早く反応したのはタクトだった

「スイ、お前っ…」