If〜桜龍の彼等〜【完】

「確かにさ、俺達には危険がいっぱいなんだよ。

有名って事は、それだけ敵も多いんだ。

真っ正面からぶつかってくる奴はまだいいけど、中には偽善者ぶって近付いてくる奴もいる。

仲良くなって油断した所で襲って来たり、汚ねぇ奴らも多いんだ。

誰が本当に信用していい人なのかちゃんと見極めないといけないんだよ。

だから、人を疑ってかかるのは嫌だ思うけど、用心した方が身のためなんだ」

「そうなんだ…」

仕方のない事だけど…

何だか寂しいね………

近藤くんは悪い子じゃないと思うんだけどなぁ

「桜龍の事や自分の事をあまり話し過ぎたらマズイかもしれないけど、そうじゃなければ普通に友達として付き合えばいいよ。

ただし、何か少しでもおかしいなって思う事があったら話してね」

「うん、わかった」