If〜桜龍の彼等〜【完】

「ルナちゃんのせいじゃないわ。

あの子は自分の意思でルナちゃんを守ろうとしたの。

その結果、事故に遭ってしまっただけ。

私はね、あの子の事、誇りに思うわ。

だって大切なものを自分の手で守ったんだもの。

ルナちゃんが元気で生きていてくれる事が、あの子がこの世に生きた証なのよ。

だからね、もう自分を責めないで、あの子が悲しむわ。

あなたのそんな顔を見たくて守ったんじゃないはずよ」

「…ぅっ…

ありがとう…ございます…」