If〜桜龍の彼等〜【完】

「俺、知らず知らずのうちにライトが話すルナって女の子に興味を持ちはじめたんだ。

純粋に1人の男だけを想い続けてくれる女の子が本当にいるのかって。

その頃ミナミと付き合ってたけど、ミナミは俺だけを見てくれなかったから」


「そう…」


やっぱりタクトの口からミナミさんの話を聞くと胸が苦しくなる


あの時のミナミさんの声が、言葉が頭から離れない…


「それから…

ルナを初めて見たのはライトの葬式でだった」


「え…」


「ライトの家の前で泣き崩れている女の子がルナだった。

ライトが幸せそうに話していた女の子が周りなんか見えないくらい泣きつづけている姿を見て…

俺が守ってやりたいって思ったんだ…」


え………


それって………