If〜桜龍の彼等〜【完】

そいつは男の拳をヒョイっと避けた−−


その拍子で男はこけ地面に転がった


それを見ていた仲間が2人で殴りかかったが…


やはりヒョイヒョイとかわしていた


そいつは手を出す事もなく3人組に勝ったんだ


こんな凄い奴がいる事に俺は心底驚いた


それと同時に興味が沸き、気が付けば自分から声をかけに行っていた


「お前すげぇな」


「は?誰だよ」


「俺は柊タクト。

お前の事気に入った。仲良くしようぜ」


「俺そんな趣味はねぇよ」


「ばっ、ちげぇよ」


「ははっ、冗談だよ。

お前おもしろい奴だな。

俺もお前の事気に入ったわ。

よろしくな」


これが俺とライトの始まりだった−−