「ルナさん、言いたい奴らには言わせておけばいいんです」


「でも…」


「俺達はわかってますから、ルナのいい所。

それで十分じゃないですか」


「ユキくん…」


「それに、何か思う事があるならタクトさんに話してみたらどうですか?

きっとルナさんに自信と勇気をくれますよ」


「自信と勇気…?」


「俺達がルナさんを認めているという自信、それから胸を張って俺達と一緒にいる勇気。

大丈夫ですよ、ルナさん」


「ありがとう」


「ルナさんに涙なんか似合いませんよ」


そう言ってユキくんは私の頬に光る涙を優しく拭ってくれた


その手は凄く暖かかった−−