「どうして母さんの名前も知っているんですか……!?」 ――僕と母さんの名前を知っている。 海里と海里のお母さんは血が繋がっていない。 僕と海里が似ている。 僕の中にあるひとつの真実が浮かび上がってきた。 「俺と美弥子は元夫婦だ。そして……」 「――まさか、僕と海里はその子供……!?」 「詳しく話すと長くなる。上がって」 ……冷たい空気が、僕のまわりにを包んでる気がした。